雑誌『世界』に1月号から連載の始まったダニエル・エルスバーグの回顧録、最初の2回をまとめ読み。核兵器に関する情報管制の実情が手に取るようにわかり、おぞましい。
いくつかの領域でのニュース・コメントと身辺雑感メモです。ゼミのブログは別にあります( bb.kyoto-seika.ac.jp )。MagpieNews( newsmag.blogspot.com )なかなか復活させる時間とれません(・_・、) おもにTwitterで発信してます。
2010年1月20日
2009年10月14日
【Nuke/Libros】 島人はなぜたたかうのか
中川修治さん(「太陽光・風力発電トラスト」運営委員)の現地報告(09.10.14配信 [NoNuke:12597] 上関原発・田名埠頭)より ──
[ 祝島のおばちゃんが現地視察に訪れた国会議員に]
=====引用はじめ=====
「祝島の家はみんな東向きに立っちょる。そして、海に向かってお日様が上がるのに毎日、手を合わせちょる。それが東側の対岸に原発が出来たら原発に手を合わせることになてしまうと。そがなことはぜったいにしとうない」と、また、ほかのおばちゃんは「子供を4人育てた。一人には帰ってきて欲しいと行っているが、原発が出来たら返って来いとは言えない」と訴えていました。豊饒の海、自然の豊かさに支えられて生きてきたおばちゃんたちは子供たちが帰ってこられる故郷を守ろうとしています。
=====引用おわり=====
以下、いたちまるのお薦め2冊
『国策の行方 ── 上関原発計画の20年』南方新社
2009年9月21日
【Nuke】 祝島のかあちゃん、とうちゃん、がんばれ=!
祝島島民・びわ農家、山戸孝さん
── 祝島の人たちってのは、ほんとに海のおかげで、これまで生きてこられたんよね。いうたら“親”みたいなもんよね、ある意味。でも中国電力にとっちゃねぇ、海なんて「赤の他人」なんよ。「お金でカタが済むんなら、それでええ」っちゅうような相手やけど、祝島の人らにとっちゃ、海ってのは、ほんと“家族”とかね、“親”とか、それに同じようなもんなんよ。(...中略...)中国電力の人は「海がなくても自分は生きていける」と思い込んでおると思うんよ。でも、祝島の人は、島っていう環境で生きていくためには「海がないと生きていけん」ていうのは、ほんとにもう、何十年と島のなかで生きてきたなかで分かっちょるんよ。それを中国電力のね、会社の人たちには分かって欲しいんよ。
2005年2月7日
【Nuke】 劣化ウラン兵器の禁止にむけて
3月9日の晩、同志社大学(京都)にて
A.ドラコビッチ博士講演会「放射性兵器の環境と人体への影響」
Environmental and Human Health Impacts of Radioactive Weapons
コメンテーター)天木直人氏
くわしい場所・時間は↓こちら
http://www.kyoto-seika.ac.jp/jinbun/kankyo/event/event_526.html
【参考】http://www.jca.apc.org/stopUSwar/DU/no_du_report23.htm
2005年1月7日
【Nuke】 平井さんロング・インタビュー、連載完了
大晦日に紹介した故・平井憲夫さんのロング・インタビュー記事、市民新聞『JanJan』で8回連載が完了した。
最終回(8)のページ↓から、各回にリンクしてます。
http://www.janjan.jp/living/0501/0412292142/1.php
最終回(8)のページ↓から、各回にリンクしてます。
http://www.janjan.jp/living/0501/0412292142/1.php
2004年12月31日
【Nuke】原発がどんなものか知ってほしい 平井憲夫さんロング・インタビュー
やれやれ、まぁ、ちょいと体調崩して、復帰したら仕事山積み、今度は家族が体調を崩し、そんでまた業務に追いまくられ、青息吐息で過ごしているうちに、いやはや何とも、大晦日でありますよ。前回、書いたのが11月3日だから、ほとんど2ヶ月、「雑記帳」をひらく余裕もなかったことになる。いけませんねぇ、こういう生活は。
このかん、各地の原発はちょこちょこ小さなトラブルを起こし続けるは、豪州ではアボリジニーの「暴動」が起こるは(きっかけは、またもや若いアボリジニーの監獄死!)、ファルージャの情勢はなお悪化するは、いろいろな方々が亡くなるは、辺野古で無茶な「調査」が力づくで推し進められようとするは、再処理工場の汚染が始まるは、地震に津波と、いや、もう、感情麻痺しますね=
上のどれをとっても、マスコミ報道がピントはずれだったり(そもそも報道されなかったり)、すかさず書いておくべきことは山のようにあるのだが、順々にほぐしていこう。
とりいそぎ、ひとつだけご紹介。
----------------------------
市民インターネット新聞『JanJan』で新年から始まる連載のひとつ:
「原発がどんなものか知ってほしい」(8回連載予定)
── 平井憲夫さん(原発工事の現場監督をながく経験された方、故人)への1995年のロング・インタビューに、その後の状況などについての注記をくわえた再編集版。
●編集をされた佐藤弓子さんが大晦日のJanJanに予告篇にあたるエッセイを寄せておられます。
「原発事故と平井憲夫さんの遺言」(2004.12.31)
http://www.janjan.jp/area/0412/0412292123/1.php
このかん、各地の原発はちょこちょこ小さなトラブルを起こし続けるは、豪州ではアボリジニーの「暴動」が起こるは(きっかけは、またもや若いアボリジニーの監獄死!)、ファルージャの情勢はなお悪化するは、いろいろな方々が亡くなるは、辺野古で無茶な「調査」が力づくで推し進められようとするは、再処理工場の汚染が始まるは、地震に津波と、いや、もう、感情麻痺しますね=
上のどれをとっても、マスコミ報道がピントはずれだったり(そもそも報道されなかったり)、すかさず書いておくべきことは山のようにあるのだが、順々にほぐしていこう。
とりいそぎ、ひとつだけご紹介。
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市民インターネット新聞『JanJan』で新年から始まる連載のひとつ:
「原発がどんなものか知ってほしい」(8回連載予定)
── 平井憲夫さん(原発工事の現場監督をながく経験された方、故人)への1995年のロング・インタビューに、その後の状況などについての注記をくわえた再編集版。
●編集をされた佐藤弓子さんが大晦日のJanJanに予告篇にあたるエッセイを寄せておられます。
「原発事故と平井憲夫さんの遺言」(2004.12.31)
http://www.janjan.jp/area/0412/0412292123/1.php
2004年9月12日
【Nuke】 韓国、プルトニウム実験も
先日(9/6)書いた韓国のウラン実験だが、その後、プルトニウム抽出実験まで明るみに出てきて、ややこしくなってきた。目にとまったなかで興味深い続報を3つだけ挙げておく。
ワシントンポストの論評
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A9761-2004Sep9.html
ジャパンタイムスの論評
http://www.japantimes.co.jp/cgi-bin/geted.pl5?eo20040909tp.htm
ノーチラス研究所の分析記事
http://www.nautilus.org/archives/pub/ftp/napsnet/special_reports/0435-ROK.html
2004年9月6日
【Nuke】 韓国で広島型原爆の開発研究
韓国で秘密裏に高濃縮ウランの実験的生産がおこなわれていた、ということが(日本で報道されたのは9月に入ってからだが)先月末に明らかにされ、いろいろな波紋をよんでいる。韓国政府の「申告」にもとづき、すでにIAEA(国際原子力機関)の査察チームによる確認調査がおこなわれている(濃縮ウランのサンプルも入手したとのこと)。現時点では、肝心なことがほとんど明らかにされていない(実際のところ、サンプルの詳細な分析には2ヶ月以上はかかる)ので、限られた報道や専門家の論評から推測するしかないが、いくつかのポイントをメモしておこう。
日本語で読める報道記事としては、日経9/4、9/5、共同ソウル発9/4、読売ウィーン発9/3、朝日9/4などが参考になる。英語で読めるものとしては、Washington Post 9/2、AFP 9/3、Reuter 9/3、Channel NewsAsia 9/4、などが、それぞれ一応の分析を試みている。
いくつかの謎:
◆ 「政府は関与せず、科学者らが自主的判断でおこなった純粋に科学的な実験」という韓国政府の言い分は本当か? ── まぁ、それはないでしょう。テジョンの国立原研での、潜在的に核兵器生産に通じる実験を、政府がほんまに全然知らんかったなんて、それ自体たいへんなスキャンダルで、誰もそんな言い分は信じない(韓国科技省そんな間の抜けた役所ではない)でしょう。しかし、IAEAは(おそらくイランへの対応との関係と思われるが)、今回、韓国政府に対する実質的おとがめは無しですまそうとしている節があり、韓国政府の意図的違反という点を責め立てそうもない。(この点、IAEAの査察専門家たちは不満に思うに違いない。)
◆ 核兵器生産に直結するほど高濃縮のウランが生産されたのか? ── 断言はできないが、ごく微量で実質的意味はあまりない、と見てよいのではないか。遠心分離とちがって、レーザー濃縮では確実に均一な濃度の試料が得られるわけでもない。希土類(とくに核燃料製造に関係するガドリニウムなど)の同位体分離の実験装置で天然ウランも蒸発・イオン化させて分離させてみたという、なかばイタズラ心での実験のようにも思われる。実験をする/したこと自体、政府が把握したのが事後だった、というのも本当かも知れない。しかし、実験をした科学者が核兵器級の濃縮度に至る可能性を意識していなかったとしたらウソになるだろう。(報道にある「80〜90%の濃縮度」というのは、IAEA筋からの情報とされているが、根拠は曖昧で、まだIAEAは公式には確認していない。原研の所長は否定している。)
◆ 2000年初頭におこなったとされる実験を、なぜ今になって申告したのか? ── 直接の理由としては、韓国がIAEAの追加議定書を批准(今年2月)したこと。それにともなって、実験装置の解体にあたって査察を申告していなかったことが問題とされることは避けられず、そもそも研究所内の一部の施設の空気中における微量の高濃縮ウランの存在はすでにIAEAに察知されていた。韓国政府としては、「すんません、チョンボしました。ごめんなさい」ですますタイミングを以前から計っていたのだろう。批准直後の初回報告で白状する、というのは、その意味で、分かりやすいタイミングだ。
◆ では、一件落着ですむのか? ── そうはいかんでしょう。IAEAによるサンプル分析でどういう結果が出てくるか、まだ分からない(蒸気回収装置のどの部分から採取したサンプルかすら明らかにされていない)。解体された装置がいまどうなっているのかも確認が必要だ。それに、イランのウラン濃縮計画に対するIAEAの対応(そしてブッシュ政権の対応)が先行き見えにくい状況で、およそ好ましくないことだが、妙な混乱要因となる可能性がある。すでにイランは、当然ながら、韓国に対するIAEAの「甘い対応」を不公平だと言い立て始めている。IAEAとは独自に米国が調査に乗り出す意向を示していることも気にかかる。米国から韓国への技術流出の問題でもあり、韓国から第3国への流出という可能性も当然、問題化されるだろうから。
真相はどうあれ、ネオコンに彼らが望む国に難癖をつけるネタをわざわざ増やしてやることはない。(さしあたり、北朝鮮問題に大きく影響することはないとしても、である。)
●参考:
ワシントンポストの記事
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A56258-2004Sep2.html
チャンネル・アジアニュースの記事
http://www.channelnewsasia.com/stories/afp_asiapacific/view/104925/1/.html
AFP通信の配信記事
http://www.spacewar.com/2004/040903115813.m08c7urb.html
ロイター通信の配信記事
http://www.planetark.com/dailynewsstory.cfm/newsid/26914/newsDate/3-Sep-2004/story.htm
IAEAの記者発表
http://www.iaea.or.at/NewsCenter/PressReleases/2004/prn200408.html
日本語で読める報道記事としては、日経9/4、9/5、共同ソウル発9/4、読売ウィーン発9/3、朝日9/4などが参考になる。英語で読めるものとしては、Washington Post 9/2、AFP 9/3、Reuter 9/3、Channel NewsAsia 9/4、などが、それぞれ一応の分析を試みている。
いくつかの謎:
◆ 「政府は関与せず、科学者らが自主的判断でおこなった純粋に科学的な実験」という韓国政府の言い分は本当か? ── まぁ、それはないでしょう。テジョンの国立原研での、潜在的に核兵器生産に通じる実験を、政府がほんまに全然知らんかったなんて、それ自体たいへんなスキャンダルで、誰もそんな言い分は信じない(韓国科技省そんな間の抜けた役所ではない)でしょう。しかし、IAEAは(おそらくイランへの対応との関係と思われるが)、今回、韓国政府に対する実質的おとがめは無しですまそうとしている節があり、韓国政府の意図的違反という点を責め立てそうもない。(この点、IAEAの査察専門家たちは不満に思うに違いない。)
◆ 核兵器生産に直結するほど高濃縮のウランが生産されたのか? ── 断言はできないが、ごく微量で実質的意味はあまりない、と見てよいのではないか。遠心分離とちがって、レーザー濃縮では確実に均一な濃度の試料が得られるわけでもない。希土類(とくに核燃料製造に関係するガドリニウムなど)の同位体分離の実験装置で天然ウランも蒸発・イオン化させて分離させてみたという、なかばイタズラ心での実験のようにも思われる。実験をする/したこと自体、政府が把握したのが事後だった、というのも本当かも知れない。しかし、実験をした科学者が核兵器級の濃縮度に至る可能性を意識していなかったとしたらウソになるだろう。(報道にある「80〜90%の濃縮度」というのは、IAEA筋からの情報とされているが、根拠は曖昧で、まだIAEAは公式には確認していない。原研の所長は否定している。)
◆ 2000年初頭におこなったとされる実験を、なぜ今になって申告したのか? ── 直接の理由としては、韓国がIAEAの追加議定書を批准(今年2月)したこと。それにともなって、実験装置の解体にあたって査察を申告していなかったことが問題とされることは避けられず、そもそも研究所内の一部の施設の空気中における微量の高濃縮ウランの存在はすでにIAEAに察知されていた。韓国政府としては、「すんません、チョンボしました。ごめんなさい」ですますタイミングを以前から計っていたのだろう。批准直後の初回報告で白状する、というのは、その意味で、分かりやすいタイミングだ。
◆ では、一件落着ですむのか? ── そうはいかんでしょう。IAEAによるサンプル分析でどういう結果が出てくるか、まだ分からない(蒸気回収装置のどの部分から採取したサンプルかすら明らかにされていない)。解体された装置がいまどうなっているのかも確認が必要だ。それに、イランのウラン濃縮計画に対するIAEAの対応(そしてブッシュ政権の対応)が先行き見えにくい状況で、およそ好ましくないことだが、妙な混乱要因となる可能性がある。すでにイランは、当然ながら、韓国に対するIAEAの「甘い対応」を不公平だと言い立て始めている。IAEAとは独自に米国が調査に乗り出す意向を示していることも気にかかる。米国から韓国への技術流出の問題でもあり、韓国から第3国への流出という可能性も当然、問題化されるだろうから。
真相はどうあれ、ネオコンに彼らが望む国に難癖をつけるネタをわざわざ増やしてやることはない。(さしあたり、北朝鮮問題に大きく影響することはないとしても、である。)
●参考:
ワシントンポストの記事
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A56258-2004Sep2.html
チャンネル・アジアニュースの記事
http://www.channelnewsasia.com/stories/afp_asiapacific/view/104925/1/.html
AFP通信の配信記事
http://www.spacewar.com/2004/040903115813.m08c7urb.html
ロイター通信の配信記事
http://www.planetark.com/dailynewsstory.cfm/newsid/26914/newsDate/3-Sep-2004/story.htm
IAEAの記者発表
http://www.iaea.or.at/NewsCenter/PressReleases/2004/prn200408.html
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