2005年2月25日

【Nuke/Abs】 カカドゥでのウラン開発に先住民族の拒否権が確立


本日ひさびさ発信のジャビルカ通信のテキストです。


2005.2.25 ジャビルカ通信 第152号

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 ┃ ジャビルカ鉱区の長期管理協定に調印   ┃
 ┃ ミラル・グンジェイッミ氏族に拒否権確立 ┃
 ┃ ERA社、将来の開発の可能性を否定せず ┃
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「ジャビルカ長期保全管理協定」(the Jabiluka Long-Term Care and Management Agreement)が正式に調印されました。

これにより、ミラル・グンジェイッミ氏族 Mirarr Gundjehmi の人々(ジャビルカ地区の伝統土地権をもつアボリジニー集団)は、将来の鉱山開発に対して、完全な拒否権を確立しました。

理屈のうえでは、「ミラルの同意があれば、開発を再開することができる」ので、ERA社は将来の開発を目論んでいることを公言しています。しかし、ミラル側が同意することは、当面、まず考えられないでしょう。

この協定は、3年近くにおよぶ交渉の末、ようやく決着したものです。
オた。また、この協定を連邦政府と北部準州政府が認めるかどうかの交渉にも時間がかかりました。)

本日の調印について、詳しくは、AAP通信の配信記事とABC放送の定時ニュース原稿をご覧ください。

■http://www.theage.com.au/news/Breaking-News/Aborigines-to-have-last-word-on-Jabiluka/2005/02/25/1109180087882.html

■http://www.abc.net.au/news/newsitems/200502/s1311401.htm

■http://www.abc.net.au/news/newsitems/200502/s1310872.htm

■http://www.news.com.au/story/0,10117,12366558-17001,00.html

すみません、いま仕事がたてこんでいて、速報のみで失礼します。
このニュースを大庭里美さんに聞いていただけないのが、なんとも悔しいです。

実は、カカドゥ国立公園で、もうひとつ別のウラン鉱山(フランスが採掘権をもつクンガラ鉱床)を開発する話が動き始めており、まったく一難去ってまた一難、ええ加減にせんかい!という感じです。

そこらを含めて、近日中に解説記事を書きます。