2005年10月30日

【Aust/Nuke/Env】 カカドゥのウラン鉱山で汚染事故

 オーストラリア北部、世界遺産カカドゥ国立公園地域で操業している唯一のウラン鉱山であるレンジャー鉱山(※)で小規模な汚染事故があったようです。

(※)リオティントの子会社ARE社が運営し、関西電力・四国電力・九州電力に核燃料用の酸化ウランを供給している。

以下、メルマガ「ジャビルカ通信」で出す予定のメモを載せておきます。
「ジャビルカ通信」の既刊分は次のサイトで読めます。
http://SaveKakadu.org

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レンジャー鉱山に併設のウラン製錬所内の
イエローケーキ(精製済み八酸化三ウラン)をドラム缶につめる設備内で作業員が汚染された模様。ただし、3月の事故(※※)のような内部被曝には至らなかったようだ。
http://www.theage.com.au/articles/2004/10/29/1099028207016.html
http://www.abc.net.au/news/newsitems/200410/s1231263.htm
http://www.abc.net.au/news/newsitems/200410/s1231129.htm

(※※)ウラン精製施設の処理水の配管の接続をまちがえて(!)、作業員の飲み水やシャワーの水にウランその他の放射性物質が混入し、150名以上が被曝した事故。製錬所内の水道水のウラン濃度は規制値の400倍に達した。

くしくも、ちょうど(3月の事故の責任をめぐる)行政裁判が始まっており(鉱山管理法違反として、9月末提訴)、早ければ今月下旬には、裁判所の判断が出る。
http://www.abc.net.au/news/newsitems/200411/s1233598.htm
http://www.abc.net.au/news/newsitems/200411/s1233377.htm

おそらく日本円にして数百万程度の罰金ということになるのだろうが、ことによると、操業の一時停止命令もありうる。