数日前にCNNで紹介されていた医学誌『ランセット』に目を通してみた。
イラクでの「開戦」以降の民間人死者がすでに10万人に達している、という推測だ。アメリカの研究者らが試算したもの。日本の新聞が報道しているより、1ケタ多い。米軍の作戦行動のパターンを見ていると、10万という数字のほうがはるかに現実に近いと言わざるをえないだろう。
http://www.thelancet.com/journal/vol364/iss9445/full/llan.364.9445.early_online_publication.31137.1
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200410290014.html
「10万」という数字のひとつひとつに人生があったと想像すると、目がくらむ。『Falluja, April 2004 - the book』のサイトで、益岡賢さんが、次のようなイラクの声を紹介している。
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ただ単に、米軍が殺した相手は、まさに米軍が殺したのだから、テロリストで、大量破壊兵器を持っていて、アル=ザルカウィの支持者だ、というわけだ。生まれてこなかった子どもも、テロリストでアル=ザルカウィの支持者だ、と。なぜなら、米軍が殺したのだから。
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http://humphrey.blogtribe.org/entry-276bb7276223fd102b61c021b0950da0.html
益岡さんのイラク報告(下記サイト)も読んでみてほしい。
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/iraqtop.html