静岡地裁は、中部電力(本社・名古屋)に対し、浜岡原子力発電所の耐震設計データを開示するよう命令(3.16付)。東海地震がおこれば直撃をうけることになる浜岡原発の運転差し止めを求める訴訟で、市民側原告が浜岡原発の炉心および格納容器の耐震性に関する計算書などの提出を求めたところ、中電は「企業秘密だ」として重要な数字をすべてふせた資料しか出さなかったため、裁判所が全面開示を命じたもの。
中部電力は、裁判では「浜岡原発はどんな地震にもゆるがない」と強弁しているが、一方で大規模な耐震補強工事をおこなう計画であることが今年になってから判明した。原子力安全委員会(耐震指針検討分科会)の委員側から同社に工事内容の説明を要請したところ、同社は「説明すべき技術的内容はない」(??!)としてこの要請を拒んだという(2005.2.6付毎日新聞)。