先住民族ニュース(70)
ウォーリック・ソーントン監督の『サムソンとデリラ』(Samson and Delilah)がカンヌ映画祭でキャメラドール(新人監督部門第1位)を受賞 (^^)/★
http://www.abc.net.au/news/stories/2009/05/25/2579447.htm
http://www.abc.net.au/indigenous/stories/s2569499.htm
http://www.movieplus.jp/original/feature/cannes2009/kekka.html
http://www.samsonanddelilah.com.au/
オーストラリア中央沙漠を舞台にしたワルビリ語の映画です。
これまで短篇映画で腕をみがいてきたアボリジニーの監督の初めての長篇作品です。先月末、ABCの映画評番組『At the movies』で辛口ホストの Margaret と David がともに「五つ星」を出した(この番組ではとても珍しい!)ので注目していたところ、この快挙。
小生未見ですが、少なくとも鳴り物入りの大作『オーストラリア』(ニコール・キッドマン)での politically correct なアボリジニーの描き方よりは、はるかにリアルで、ラジカルで、深く僕らの心を揺さぶり、humanly correct ではないかと思われますが、フェミニスト的には、ちょっと「?!」な部分もあるかも。通して見る機会をえたら、また報告しますね。
『サムソンとデリラ』の映像の一部はこちら↓でご覧になれます。
http://www.abc.net.au/atthemovies/txt/s2542612.htm
なお、日本の報道では監督のファーストネーム Warwick が「ワーウィック」と表記されることが多いですが、正しくはもちろん「ウォーリック」です(2つめの w は発音しない)。