祝島島民・びわ農家、山戸孝さん
── 祝島の人たちってのは、ほんとに海のおかげで、これまで生きてこられたんよね。いうたら“親”みたいなもんよね、ある意味。でも中国電力にとっちゃねぇ、海なんて「赤の他人」なんよ。「お金でカタが済むんなら、それでええ」っちゅうような相手やけど、祝島の人らにとっちゃ、海ってのは、ほんと“家族”とかね、“親”とか、それに同じようなもんなんよ。(...中略...)中国電力の人は「海がなくても自分は生きていける」と思い込んでおると思うんよ。でも、祝島の人は、島っていう環境で生きていくためには「海がないと生きていけん」ていうのは、ほんとにもう、何十年と島のなかで生きてきたなかで分かっちょるんよ。それを中国電力のね、会社の人たちには分かって欲しいんよ。