オーストラリア連邦総選挙の日であります。政権交代の可能性が五分五分で、最後まで予断をゆるさない。勝敗を決するのは、「選好投票(プリファレンス)制度」だろう【9月27日のログで解説した】。
ABC放送の速報ページが9日の晩から作動しはじめる予定:
http://www.abc.net.au/elections/federal/2004/results/
(選挙区毎の速報、党別集計、どこが激戦区か、現職の当落、総合情勢など、いろんなボタンがあって、重宝する。)
今朝の各紙は、選挙終盤の世論調査の数字を挙げているが、必ずしも一致しない。
*ニューズポール社の調査(ジ・オーストラリアン紙掲載)では、50:50で与野党互角。http://www.news.com.au/common/story_page/0,4057,11019433%255E36275,00.html
*ニルセンの調査(シドニー・モーニング・ヘラルド紙掲載)では、54:46で与党が優勢。http://www.abc.net.au/news/newsitems/200410/s1216376.htm
*ジ・エイジ紙の独自調査でも、54:46で与党優勢。 http://www.theage.com.au/articles/2004/10/08/1097089568290.html
いずれも5日(火曜)から7日(木曜)にかけて調査したものなので、直前の浮動票の動向によってひっくりかえる可能性は残る。
ほぼ確実視されているのが、緑の党(The Australian Greens)の躍進。緑の党は、今回、上院(比例代表ブロック制)で3〜5の新議席を得る見込み。下院(小選挙区制)では、2002年の補選でえた現有1議席を失う可能性が高いが、別の小選挙区で2名が当落線上にある。上院には、非改選の2議席があり、あわせて5〜7議席を占めることになれば、重要法案の上院での採否を決する決定票を握る立場となる。