2005年3月22日

【Nuke】 浜岡データ隠しに開示命令

 静岡地裁は、中部電力(本社・名古屋)に対し、浜岡原子力発電所の耐震設計データを開示するよう命令(3.16付)。東海地震がおこれば直撃をうけることになる浜岡原発の運転差し止めを求める訴訟で、市民側原告が浜岡原発の炉心および格納容器の耐震性に関する計算書などの提出を求めたところ、中電は「企業秘密だ」として重要な数字をすべてふせた資料しか出さなかったため、裁判所が全面開示を命じたもの。

中部電力は、裁判では「浜岡原発はどんな地震にもゆるがない」と強弁しているが、一方で大規模な耐震補強工事をおこなう計画であることが今年になってから判明した。原子力安全委員会(耐震指針検討分科会)の委員側から同社に工事内容の説明を要請したところ、同社は「説明すべき技術的内容はない」(??!)としてこの要請を拒んだという(2005.2.6付毎日新聞)。

2005年3月18日

【Paz/Media】ジュリアーナの手記 原典版

 2005年3月6日付『イル・マニフェスト』紙に掲載され、すぐに米CNN、英『ザ・ガーディアン』紙、仏『ラ・リベラシオン』紙に翻訳された。しかし、TUPによれば、これらの翻訳には、原文から大きくニュアンスのずれた表現や省略、明らかな誤訳があるという。TUPでは、イタリア語から翻訳が提供されている。

TUP速報478号「私の真実」解放後に米軍に銃撃された記者の手記 (2005.3.16)
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/518
(翻訳はTUPの今村 和宏さん)

原文(イタリア語)は↓こちら
http://www.ilmanifesto.it/Quotidiano-archivio/06-Marzo-2005/art7.html


2005年3月8日

【Aynu】 知床世界遺産

先住民族ニュース(58)

報道記事につき取り扱いに御配慮ねがいます。

=====転載はじめ=====

Asahi.com 2005.3.8

アイヌ民族参画、IUCN「考慮」 知床・世界遺産登録

 世界自然遺産を目指す知床についてアイヌ民族の差別是正などに取り組む団体が、自然保護にアイヌ民族の思想を生かすよう、遺産登録の審査機関「国際自然保護連合」(IUCN)に求めたところ、担当者から「考慮する」との返書が送られてきたことが分かった。

 IUCNが少数民族の存在に配慮をみせたとみられる。遺産登録の可否には影響しないが、登録後に知床とアイヌ民族とのかかわりが課題として浮上する可能性もある。

 働きかけたのは、「少数民族懇談会」(事務局・札幌市)。同会はIUCNのデビッド・シェパード保護地域事業部長あてに昨年末、書簡を出した。同部長から1月下旬に、「(ユネスコに提出する)報告書の準備に関して、申し込みを考慮する」との返書が届いた。

報告書の中で、知床に残るアイヌ民族の遺跡の保存問題や、アイヌ民族のガイドの育成問題などが掲載される可能性がある。

 環境省などがまとめた知床の管理計画にはアイヌ民族は関与できていなかった。

=====転載おわり=====