2005年1月3日

【Indig】アンダマン・ニコバル

 きのうのログでアンダマン・ニコバル諸島の先住民族への津波被害の心配のことを書いたら、そのあとサバイバル・インターナショナル(※)からの記者発表(1月2日付)が届いた。

それによると:

*ジャラワ人(270人)は被害なし(居住地域が沿岸ではない)。
*オンゲ人(約100人)海の動きを熟知していたので、大津波を察知し、 高台に逃れて無事。
*アンダマン本島の41部族、おそらく被害はないものと推定されるが、確認とれず。(昨日のログで紹介したションペン人については「信頼すべき情報なし」とされている。)
*センティネル島民(50-250人)、ヘリから見たところ、生存している模様だが、島に着陸できないので確認とれず。
*ニコバル人(3万強)津波被災いちじるしい。

 今回、アンマン諸島よりもニコバル諸島のほうではるかに被害が大きかったそうだ。先住民族諸集団のうち、政府の直接保護管理下にはいっている(指定集落に定住している)部族については状況が把握できているが、そうでない人々については十分な状況把握ができていないらしい。

 AFP電との内容の不一致については、サバイバルのアンダマン担当であるソフィーにメールで問い合わせを出しておいたので、返事がきたら、紹介することにする。


【註】 Surviaval International は、世界各地の少数先住民族の生存、文化維持、人権擁護のためのキャンペーンを展開するNGO。1969年設立。人類学者をはじめとする多くの研究者やジャーナリストらが参加している。
http://www.survival-international.org
日本でのネットワークは
http://www.asahi-net.or.jp/~vi6k-mrmt/survival.htm